予告編が3月に公開され、全世界で1億2500万回以上再生され話題となっていた、映画「アイデアオブユー〜大人の愛が叶うまで〜」（英題：The Idea of You）。2024年5月2日(木)、Amazon PrimeVideoにて独占配信開始されました。
オスカー女優であるアン・ハサウェイと、ハリウッドも注目するイギリス俳優のニコラス・ガリツィンによるロマンスコメディということもあり、かなり注目度の高い作品です。
本記事では、気になるあらすじやキャスト、吹き替え版の声優についてご紹介します。
「興味はあるけど観ようか迷ってる」という方はぜひチェックしてみて下さい！
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アイデア・オブ・ユーのあらすじ
40歳になるシングルマザーのソレーヌ(アン・ハサウェイ)は、アートギャラリーの経営者でもある。
ある日、元夫の代わりに10代の娘とその友人を連れて、米野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」へ行くことに。
VIPパスをもっていたソレーヌは、お手洗いを探してあるトレーラーに入る。それが、世界で最も人気を集めているボーイズ・バンド「オーガスト・ムーン」のリードボーカルを務める、24歳のヘイズ・キャンベル(ニコラス・ガリツィン)との運命の出会いだった。
後日、ヘイズがソレーヌのギャラリーを訪れたことで、2人の恋は加速する。
しかし、娘の年齢ほどの歳の差に加え、スーパースターであるヘイズとの交際には、ソレーヌにとって想像以上の厳しい大きな壁が立ちはだかる。
そんな中2人が選ぶ、愛の結末とは‥
アイデア・オブ・ユー キャストと登場人物相関関係
映画を観るには、相関関係も知っておきたいですよね！
気になる登場人物の相関関係と、役を演じる俳優をあわせてご紹介します。
※俳優名についているリンクは、それぞれのSNS(Instagram/X)のアカウントにリンクさせています。
オーガスト・ムーンについては別記事で詳しくご紹介していますので、こちらもご覧ください！
ソレーヌ・マーチャンド（アン・ハサウェイ）
40歳、ダニエルの元妻でありイジーの母、アートギャラリーを経営
ヘイズ・キャンベル（ニコラス・ガリツィン）
24歳、オーガスト・ムーンのボーカル
イジー（エラ・ルービン）
16歳、ソレーヌとダニエルの娘
ダニエル（リード・スコット）
ソレーヌの元夫でありイジーの父、エヴァの恋人
トレイシー（アニー・マモロー）
ソレーヌの親友
エヴァ（ペリー・マットフェルド）
ダニエルの恋人、若手弁護士
ジーク（ジョーダン・ホール）
イジーの友人
ジョージア（マチルダ・エレニ・ジャノプロス）
イジーの友人
クレア（メグ・ミレッジ）
ソレーヌのアートギャラリーのスタッフ
ジェレミー（チーチ・マノハル）
ソレーヌのアートギャラリーのスタッフ、ヘイズの知人
アイデア・オブ・ユー 吹き替え版声優
主要キャストの吹き替えを務めるのは、こちらの方々です。
小松由佳（役：ソレーヌ・マーチャンド）
X: @soyyuka
石川界人（役：ヘイズ・キャンベル）
Instagram: @ishi_kaito1013
X: @ish_kaito
清水理沙（役：イジー）
Instagram: @risa_s.09
X: @RisaShimizu
原作
2017年に出版されたロビン・リー（女優）著のデビュー小説『The Idea of You』が原作。
One Direction（ワン・ダイレクション）のメンバーとして活躍していた時のハリー・スタイルズに着想を得て書かれたファンフィクション小説である。しかしロビンは、Vogueの取材の際、本作品は女優として自身が年齢を重ねるごとに周囲から求められる役が変わってきた経験をもとにしたものであり、「ハリー・スタイルズについての本にするつもりはなかった。40歳を迎える女性が、自分自身を取り戻していくことについての本なの」と語っています。
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アイデア・オブ・ユー 感想（ネタバレあり）
恋愛映画としては、王道パターン。
ですが、もし、世間体に縛られて悩んでいたり身動きが取れなくなっているという方がいらっしゃれば、ぜひオススメしたい作品です！
そもそも、原作・本作品の”The Idea of You”というタイトルがどういう意味を持つのか？
一旦、直訳で「あなたというものの概念」と解釈しました。
そして実際に作品を観て、”The Idea of You”は「理想像」というような意味合いを持っていて、「世間一般で与えられた『理想像』も含めて、自分らしくあるとはどういうことなのか」ということに、本作品の主軸があるのだと感じました。
「40歳」「バツイチ」「子持ちの母親」として生きてきたソレーヌと、「イギリス人」「イケメン」「トップスター」として生きてきたヘイズ。
当然悩みはあったでしょうが、この2人は、互いに世間の理想像のようなものの中で生きてきたことを、強く意識していた訳ではなかったように思います。
ですが、何の先入観もないただの男女として出会ったことが、逆にその理想像の中で生きてきたことを浮き彫りにし、ありのままの自分でいることの難しさや葛藤する様子が、作品の随所で描かれています。
序盤では、オーガスト・ムーンの”I Got You”という曲が流れます。
ソレーヌこの曲を聴いた時、娘のイジーに、この歌の通りで「噂なんて気にしなくてもいい」と言います。きっと、ありのままのあなたでいいのよということを伝えようとしたのだと感じます。
この時のソレーヌはまだヘイズと出会う前で、ありのままでいることはそんなに難しくないと考えていたのかもしれません。
ですが、ヘイズと出会いその後再会したことで、その難しさを強く意識することとなりなす。
そしてヘイズもまた、ありのままのソレーヌを受け入れようとする事がかえってソレーヌを悩ませてしまうことに、もどかしさを感じ葛藤します。
そんな2人の背中を押し、一方で立ち止まらせもしたのが、ソレーヌの娘・イジー。
結局のところ、いわゆる世間一般が認める愛でない限り、自分たちの想いを貫くも貫かないも、誰かを傷つけてしまう可能性はある。それでも、男女間であろうと親子間であろうと、傷つけあってもありのままの自分たちを受け入れ合うこと、そして、その自分たちの想いを尊重し合あえるのが本当の愛なのではないでしょうか。
まとめ
人生を変えてしまうほどの恋に落ちた歳の差カップル。
避けては通れない、厳しい現実と凄まじいプレッシャーに立ち向かいながらも愛を貫こうとする2人の姿に、心をときめかせてみてはいかがでしょうか。
